一口嘘咄(ばなし)
人間は嘘を吐く、毎日嘘を吐く。嘘はさまざまで、罪のない嘘、まことしやかな嘘、真っ赤な嘘等など。一つの嘘を吐き、また別の嘘を吐く。嘘を見破るのは大事な技だ。
朝の笑顔の「おはよございます」は一日の嘘の始り。無言での笑顔でさえ嘘の確率は高い。涙もまたしかり。「愛してる!」は嘘!本音は「セックスしたい!」「お金が欲しい!」「さびしい!」等である。愛そのものは疑わしい。
嘘を吐いている本人さえ真実が分かっていないのかもしれない。人間が一番多く騙されるのは自分自身にだ。
もっと深刻な問題は、言葉そのものが嘘なのだ。多くの言葉の意味は真実ではない。
有名かつ無害な例は「日の出」、「太陽が昇る事」と、その反対である「サンセット」、「日の入り」、「太陽の沈む事」。太陽は昇ったり沈んだりすることはない。もうだいぶ前から知られている様に、地は平らではない。地球は球形、そして地軸を軸に自転する。太陽は何もしない、ただ太陽系の真中でぼうっとしているだけ。地球が太陽の周りを回る。
今の咄も全部嘘だった。地球は球形ではなくて回転楕円体だ。なぜなら、赤道半径は極半径より長い。それから、地球も自転するというより自揺れしながら回っている。太陽もまた真中ではない。何の真中でもない。宇宙の真中ではない。銀河系の真中でもない。太陽系の真中でさえないのだ。太陽系の真中は太陽系の重心で、太陽を含む太陽系の中のすべてのものが、その重心を引力によって回るのだ。
地球の形についてのリンク:
地球は球形ではなくて回転楕円体だ。
http://www.arch.oita-u.ac.jp/a-kei/urban/koba/gis/right11.htm
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_CK_O1.html
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_CK_O2.html
地球楕円体の話も嘘!「地球の表面はなめらかな楕円体ではない。8kmをこえる高い山もあれば、10kmより深い海溝もある。」
http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000/g2000-h1.htm
http://www.ahs.himeji-tech.ac.jp/kankyo/chikyuukagakumatome.html
http://www.infra.kochi-tech.ac.jp/takagi/RS_99/RS05D.html
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/~masumoto/vuniv2000/gis02.html
http://homepage1.nifty.com/ptolemy/projection/earth.htm
「日の丸」というのはまた別の嘘だ。だがここでは国旗国歌の問題について書きたくない。興味のある方はhttp://www.din.or.jp/~okidentt/katarukai.htmを参照。日本の国旗については、「日の丸」が世界中に知られているので縞模様の国旗等に変えるのは損だということだけ言いたい。それから、人、特に子供に国旗を敬うことを強いるのは犯罪だと思う。
「日の丸」のようなシンボルについてもっと詳しく考えてみよう。
1950年60年代、ドイツの教師たちはよく祖国(独語ではVaterlandつまり父国)や祖国に対する義務を強調し、生徒に対し愛国心というイデオロギーを強いた。私は、その時すでに「義務」や「祖国」などの言葉への強い反感をもった。
義務とは、自分の自由意志で負うものである。他人から義務を負わせられるのは、ばか者と奴隷だけだ。
偽物を見破った時「王様は裸だ!」と叫ぶ。だが実は何も見破ってはいない。実際は王様など存在しないから。存在するのは、ある人間が王様だという妄想でしかない。普通の人間なのに、偶像崇拝者たちは王様だという妄想にとらわれる。言葉が化け物をつくる。その化け物は我々の頭に入り、我々に催眠術をかける。
実在するものとイデオロギーとを区別しなければならない。テーブル、椅子などは実在するものである。それさえ否定する戯け者もいるが、しかしそれは神や妄想やイデオロギーの否定とは違う。
存在するのはひとりひとりの人間のみである。その上で、同じ目的を持つもの同士が一緒になる場合もあるが。。。それはあくまで自由な人の集まりであり、人は好きな時に来て、好きな時に出て行く。だが「国家」や「国民」、「母国」、「父国」はイデオロギーである。つまりイデオロギーの力で強制的にできた人の集まりだ。実際は「国」などのような言葉の後ろに皆が立っているわけではない。国というまとまりはあくまでも見せかけ。勿論、そういうイデオロギーの言葉を使って、多くの人を呼び集める人もいる。人は自分の手足だけでは足りないので、信奉者が必要なのだ。
イデオロギーは宗教と同様強迫観念の一つだ。イデア、つまり理想を強要するものだ。すなわち嘘である。この世には理想など存在しないから。「国家への忠節」、「祖国への愛」、「ナショナリズム」等は、少数独裁者グループの利益になるにすぎない。扇動政治家が権力を握るのは、信奉者の犠牲によるものである。
政治家がよく言う「我々国民の利益のため。。。」とは真っ赤な嘘である。各々の立場から見れば、その人の幸せは他人(または彼以外のすべての人々)の幸せと対立する。神風のパイロットは「我々国民の利益」を享受しない。
イデオロギー、宗教、さらには様々な概念が人々を操作する。「神」、「王様」、「天皇」、「政府」、「国家」、「法律」、「国民」、「国旗」、「義務」、「ヒューマニティー」、「母国」、「労働階級」 (この概念によって旧ソ連圏の人々は抑圧された)、「良心」、「倫理」、「道徳」 (http://www.hpo.net/users/hhhptdai/harajuku/harajuku.htmをも参照)、「権利」、「キリスト教の原罪」
(アダムとイブの堕落に基づく人間固有の罪業)、「ドイツ人の罪」(原罪のモダン・バージョン。連合国、イスラエルやユダヤ人は自分たちの利益のため今までもドイツ人の罪を主張する)のような言葉ならびに政治的正当性(political
correctness)などの実体のない概念である。しかし、これらは他の少数の人々の富や権力の構築に貢献する。
こうした言葉の化け物に実体がないことを見破るのは大事である。
「政府」などというのは実存しない。「政府」を見せて下さいと言っても、実際見せられるのは、我々は「政府」だと言い張る詐欺師たちのみである。
「国を治めさせて下さい」と言い張る人が本当に人々を統治出来ると信じるのは迷信にすぎない。その人は人間の一人で、私も人間の一人だ。私が私を治め、彼も彼を治めるべきだ。権勢欲に駆られている驕り高ぶった人の方が自制心を働かせなければならない。そういう者こそ私を治めるべきではない。絶対許さない 。
ハウプト・ホルガー